つくば相続遺言相談センターを開設

Aoyama REAX Consulting株式会社の関連企業であるREAX司法書士法人が「つくば相続遺言相談センター」を開設、記念セミナーをつくば市で開催しました。同法人つくばオフィスの平子剣士代表が相続登記の義務化について、提携会社である株式会社KLCの小林弘典代表が空き家対策について講演しました。

■相続登記義務化

平子代表は「円満に実家の相続を完了させる方法」と題し、相続登記の基本的な流れや注意すべきポイントについて話しました。

今年4月に相続登記が義務化された背景には、全国で所有者不明地が増加し、災害復興等の公共事業等に弊害があることを説明。不動産を相続で取得した人は3年以内に相続登記を申請する必要があること、正当な理由なく違反した場合は最大10万円以下の過料が科される場合があることについて説明しました。

特に不動産を共同名義にすると、後々トラブルに発展する可能性があると指摘。円満な相続のために生前にできる対策として以下の4点を上げました。

• 相続財産の棚卸し        プラスの資産だけでなく借金等のマイナスの資産も把握する
• 相続方針の決定            相続人間に公平感が出るような分け方を決める
• 相続財産の整理            相続人にとってマイナスの遺産となる遠隔地の不動産等を事前に処分する
• 相続実行の準備            エンディングノートや遺言書の作成等で相続人への思いを残す

■空き家対策

小林代表は「空き家が売れないたった2つの理由」と題し、空き家が売れない理由として一般的に考えられる①場所が悪い②土地が悪い③整備不足　というのは間違いで、①買い手の予算に合っていない②買い手に情報が届いていない　ことが原因だと指摘。安く購入しDIYに費用をかけたいと考える層がいることや、築古の空き家の情報が不動産検索サイトにほとんど載っていない実情から、適正金額で情報を積極的に出していくことが必要だと強調しました。

参加者からは「農地を相続した場合どうしたらよいか」「生前対策について詳しく知りたい」などの質問が出たほか、「相続に対する心構えができた」「分かりやすい内容だった」との声が聞かれました。

つくば相続遺言相談センターでは、茨城県をはじめ関東圏の相続・生前対策等についてご相談を受け付けています。