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不動産

ドバイ最新投資セミナーレポート

6月22日に都内で開催された「ドバイ不動産セミナー」。中東・アフリカの仲介大手ドリブン・プロパティーズが主催しました。5月にプライベートでドバイを訪れたばかりの私は、現地で見た景色を思い出しながら聴講しました。本号ではセミナーで語られた「ドバイの魅力」と「買いやすさ」を、現地体験も交えてお届けします。 

◆ドバイの魅力――成長×安定×高利回り 

ドバイは1971年に建国されたUAEの一都市で、砂漠に囲まれた厳しい自然環境の中、急速な近代化を遂げた国際都市です。 

2024年のドバイの不動産取引件数は22万6,000件で過去最高となり、前年比36%増を記録(ドバイ土地局集計)。現在も毎週のように、新たなビルやホテル、レジデンスの建設を知らせるニュースが流れます。 

ダウンタウンやマリーナ、ビジネスベイといった人気エリアの物件価値は年に10%以上の伸びを見せています。 

また、市場データでは平均的な賃貸利回りが6~8%と、世界の主要都市の2~3倍に上ります。 

UAE政府は2033年までにGDPを倍増させる目標を掲げ、人口流入と都市開発が続いています。その一方で、通貨ディルハムは1997年から対ドルで固定されており、為替リスクが小さい点も投資を後押しします。 

◆買いやすさを裏付ける3つのポイント 

1.明確なルールと低負担の購入フロー 

ドバイの不動産取引は手続きの透明化・簡素化が進められており、価格の登録や所有権の移転がオンラインで完結できる仕組みが整っています。登記には物件価格の4%の登録手数料が必要ですが、煩雑な紙ベースのやり取りが不要な分、海外からでもスムーズに手続きを進めることが可能です。 

また、個人の所得税・キャピタルゲイン税がともにゼロという税制メリットも大きく、購入から登記までの負担感が少ない点は、初めて海外不動産に取り組む方にとって大きな安心材料です。 

2.未完成物件も政府系エスクロー(供託)で安全設計 

ドバイでは未完成の新築物件(オフプラン)の売買にあたって、政府監督下のエスクロー口座を利用することが義務化されています。購入代金はこの口座に分割で預けられ、工事の進捗状況に応じてのみ建設会社へ資金が支払われます。 

万一、プロジェクトが中断・中止された場合も、未払残高は返還されるか、他のデベロッパーによる工事継続に充当される制度が整っており、投資家の資金が守られる構造になっています。 

【オフプラン購入の一例】 

1億円相当の物件では、まず2,000万円の頭金と登録料(4%)を支払い、残りの80%は工期に合わせて数回に分けて支払います。引渡時にはUAEの住宅ローンが使えるケースもあり、現地在住者でなくても検討可能です。 

3.ゴールデンビザ+銀行口座で広がる“出口戦略” 

約8,000万円(200万ディルハム)以上の不動産を取得すると、最長10年間のゴールデンビザの申請資格が得られます。このビザを取得すればUAEでの居住者資格が付与され、現地銀行での口座開設もスムーズになります。 

投資後も送金、カード利用、住宅ローン、ファミリー帯同など、生活インフラを整えやすくなり、購入後の選択肢が広がります。 

◆投資熱を加速させる「トランプ効果」 

話題のプロジェクトとして取り上げられたのが、ドバイに2031年完成予定の「Trump International Hotel & Tower Dubai」(トランプタワー)。ダウンタウン入口の好立地で、1ベッドルーム(約70平方メートル)の価格は約1億円から。ブランド力がもたらす高い賃料水準や転売益への期待から、投資家の予約が相次いでいるそうです。 

◆まとめ――華やかさと堅実さ。砂漠の投資拠点 

エキゾチックで幻想的、どこか現実離れした印象を感じさせてくれるドバイは、タックスフリー・通貨安定・高利回りという三拍子にオンライン化された手続きが加わり、“世界で最もハードルが低い海外不動産市場”へと変貌しています。 

【現地で実感】

私が宿泊したのはダウンタウンのコンドミニアム。キッチン付きの広い1LDKが1泊1万円台前半で借りられ、眺望も設備も満足でした。供給量が豊富なため「住むにも貸すにも選択肢が広い」と肌で感じました。

世界一の高さ(828m)を誇る「ブルジュ・ハリファ」に住む日本人の女性行政書士にお会いすることも旅の目的の1つでした。高層階からビル群を眺め、「建物は必ず誰かの願望から生まれる。この景色は思考が現実化したもの」と語る彼女の言葉を聞き、今後どのように景色が変わっていくのか、ワクワクした気持ちになりました。

「海外物件は難しそう…」 と感じていた方ほど、ドバイは最初の一歩を踏み出しやすい都市かもしれません。お伝えした内容が皆さまのポートフォリオ拡充のヒントになれば幸いです。

海外投資にご興味のある方は、REAXグループまでお気軽にご相談ください。現地のデベロッパーや仲介業者から得た最新の物件情報をお伝えし、購入をご希望の場合は適切なアドバイスをいたします。

執筆・監修者の写真

執筆/監修

西田 美樹

北海道出身、東京都在住。家族は夫と一男一女。北海道新聞社記者として勤務後、夫の転勤に伴い東京で編集系の仕事に従事。法律を学び直し2023年開業。北海道大学法学部卒。
特技はバレーボール、カラオケで聖子ちゃんを歌うこと。

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